ネット証券で行われているサラリーマンのためのPTS取引
- 2023.01.06
- 未分類

株式取引を行っている証券取引所の営業時間は、基本的に平日の9:00~15:00です。
そして、取引時間は前場(ぜんば、9:00~11:30)と後場(ごば、12:30~15:00)に分かれています。
取引は営業時間にしか行われませんが、注文自体は24時間、休日でも可能です。時間外(15時以降)の注文は、翌営業日に回されます。
証券取引所が15時に終わるため、サラリーマンは相場を確認しながら取引をすることができません。
ところが、仕事を終えた夜間でも、リアルタイムでできる取引があります。それが、「PTS取引」です。
PTS取引とは
PTSは「Proprietary Trading System」の頭文字を取ったものであり、私設取引システムの意味です。
つまり、証券取引所という公式の売買ではなく、証券会社が独自に時間外の取引を行っているということです。PTS取引を提供しているのは、一部のネット証券会社だけです。
PTS取引は私的な取引であるため、証券会社が自由に取引時間を設定しています。
PTS取引が夜間にできることから、「夜間取引」と呼ばれています。なお、日中でもPTS取引は可能です。
PTS取引のメリット
PTS取引のメリットには以下のことが挙げられます。
1.立会時間(取引時間)外の取引
PTS取引の最大のメリットは、証券取引所の立会時間外でも実際の値動きを確認しながら株式の売買ができることです。サラリーマンのように、日中の取引に時間を割けない人には有効な取引になっています。
2.立会時間後のニュースに対応
立会時間後に株価に影響を与えるような経済ニュースが流れた場合、翌営業日の取引開始を待たずに、即時に対応できます。特に、海外の証券所での取引は日本の立会時間外に行われており、その取引内容が日本の株式相場に影響を与えることが少なくありません。
3.安い手数料
PTS取引は通常取引より売買手数料が安くなっています。
また、呼値が小さいため、株式を安く購入できます。
呼値とは注文できる価格の単位のことで、東京証券取引所では株価が3,000円以下の銘柄は1円刻み(大企業の場合0.5円も)、5,000円以下は5円などとなっています。
一方、PTS取引では呼値が各0.1円、0.5円であるため、東京証券取引所での売買よりも安い価格で買える可能性があります。
4.SOR注文の適用
PTS取引に対応している証券会社は「SOR注文(スマート・オーダー・ルーティング)」を採用しています。
SOR注文とは、利用者にとって有利となる市場(証券取引所またはPTS取引)に注文を出すシステムのことです。
証券取引所とPTS取引では同じ価格での売買にならないことが多いため、注文を出すと自動的に有利な方に回してもらえます。
-
前の記事
初心者が始めやすいネット副業は複数ある!? 2022.12.21
-
次の記事
ローリスク投資なら「つみたてNISA」で長期運用がおすすめ! 2023.01.21